三国志男 (SANCTUARYBOOKS) さくら 剛 しりあがり寿 サンクチュアリパプリッシング 2008-05-09 by G-Tools |
今、三国志が静かなブームらしいですね。静かなブームという事で、本当にブームなのかわかりませんが、映画レッドクリフはヒットしてますし、三国志のキャラクターを使ったアニメやゲームも最近数が増えたような気がします。しかし、昔からの三国志ファンの方は、このような状況には決して満足していない方もいらっしゃるのではないでしょうか? というわけで、今回紹介するのは「三国志男」という本です。
本書は、著者のさくら剛氏が、三国志の登場人物のお墓や歴史的な場所をめぐるというもの。こう聞くと、簡単そうな気がしますが、諸葛亮などの大物武将などの墓は観光地化されているので問題はなさそうなのですが、徐庶あたりになると墓の前に地域の皆様の生活に溶け込み、王平あたりになると、もはやお墓がどこにあるのかわからない所にあるようです。著者のさくら剛氏は、それらを一つ々探して、訪ねているのですからとても大変です。
このように紹介すると「固い紀行記」のような感じをうける方もいると思いますが、本の文体は軽く、ネタ元も横山光輝の「三国志」や光栄のゲームをとやっていれば、だいたいわかると思います。三国志好きの方は買っておいて損はないでしょう。