横田です。何度も告知している通り「今すぐ使えるかんたん文庫 Facebookいいね! が増える快適ワザ」が、2月1日発売となりました。単著では5冊目、共著も含めると7冊目の本となります。ありがとうございます。今回の本 もいつも通り は、Facebookの使い方のマニュアルで、ログイン方法から「普通に利用しているとなかなか気がつかない」機能まで、よく使うであろう機能をビジネスマン向けにピックアップして紹介しています。
ただ、この本で紹介している機能がどのような時に利用してよいか、なか々わからない場合もあると思います。今回のブログエントリは、この本で紹介している機能をどのように利用したら良いか、本で書ききれなかったFacebook利用時の心がけを紹介していきたいと思います。
《Facebookは「リアル」な自分の分身》
従来から「Facebookは実名主義なので、リアルと結びつけやすい」という話がありましたが、最近ではFacebookの利用者がさらに増えたことで、ます々その傾向は大きくなっていると思います。「知り合いかも?」に登場する人達も、自分の所属している「会社」や「学校」の人達が増えてきているのではないでしょうか?
かつてのmixiやTwitterは、ある程度は自分の身元を隠すことができましたが、Facebookの場合は実名のままで、自分の個人情報をある程度入力した場合、すぐに自分の知り合いに見つかってしまいます。そうなれば、仮に友達になっていなくとも、自分の個人情報と自分の行動がわかってしまいます。
Facebookの場合「ネットだから」「友達しか見ていないから」という思考が働き、思い切った投稿をしてしまう人もいますが、Facebookを使い込んでいる人ほど、Facebookの「友達」とリアルの世界でやり取りしている人は同じだったりします。Facebookをやりこんでいる人ほど「Facebookのプロフィール」はリアルな自分の分身であることを覚えていた方が良いでしょう。
《「上司」はあえて「親しい人リスト」に入れておく》
IT系企業の場合は、そういう事はあまり聞きませんが、自分の上司がFacebookの「友達」にいると(空気的に)「いいね!」を強要してくる場合がいます。対処方としてヒマな時間にまとめて「いいね!」をつける人がいますが、それだと相手に機械的に「いいね!」をつけていることがバレてしまいます。ここは、で きるだけ上司の投稿と同時に「いいね!」をつけたいものです。
上司の投稿を見逃さないためには「親しい人リスト」を利用しましょう。この 「親しい人リスト」に入れておくと、リストに入れた人が何かを投稿した時に「お知らせ」に表示してくれます。iPhoneなどでも「お知らせ」で通知して くれるので、上司の投稿を見逃すことはありません。即「いいね!」をしましょう。
《「この投稿は友達にしか見せない」といった機能を過信してはいけない》
Facebookでは「この投稿は友達に しか見せない」や「特定のリストに掲載された友達にしか投稿を見せない」といったアクセスコントロールができます。今回の本でもこの機能の事を書いており ますが、これらを過信するのは禁物です。このようなアクセスコントロールを利用しても、噂話などで自分が投稿した事が広がってしまうこともあります。ウワサ話などで広がるのであれば、まだ良いのですが、「友達限定」で公開した投稿を、わざ々他の人に見せたがるデリカシーの無い人もいます。
「人 の口に戸は立てられぬ」と言いますが、Facebookでプライバシーコントロールをしていても、拡散される可能性はあります。仕事の愚痴や他人の悪口といった投稿や「同情を得るために自分の弱点をわざ々さらす」ような投稿は、公開範囲の外にも広がる可能性があることを考えていた方が良いです。
《酒を飲んだらFacebookを投稿するのを控える》
Facebookに限らず、Twitterでもmixiなど他のSNSでもそうなのですが、飲み会やお酒を飲んだあとにFacebookをやるのはあまりオススメできません。どうしても、お酒を飲んでしまうと気が大きくなってしまい色々とチャレンジングな事をFacebookやTwitterに書き込んでしまうものです。
「酒の席の発言」は、その場でいる人にしか伝わりませんし記録にも残りませんが、FacebookやTwitterの場合は記録が残り、さらに拡散されていきます。酒飲んで、自分の気が大きくなっている時にFacebookやTwitterに書き込むのは後々のトラブルの元なので控えた方が良いでしょう。
《断り切れない「友達申請」は「知り合いリスト」に入れる》
Facebookをやっていると「断りたいが、友達申請を受けざるを得ない」というシチュエーションが出てくる場合があります。そのような人達は友達申請を承認して、その後「知り合い」に設定しましょう。「知り合い」に設定すると、その人の投稿がニュースフィードにほとんど表示されなくなり、自分が投稿する時でも「知り合い以外の友達」のみに公開できる投稿ができます。
[関連リンク]
・Facebookで知り合いリストを作成するにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター
《よくわからないアプリは入れない「感動系のお話」はシェアしない》
Facebookで「○○診断」や「○○占い」といったアプリや「感動したらシェア」をオススメする感動話があります。色々な人がこういう診断系のアプリを利用していたり、感動話をシェアしていますが、やたらにこのような話をシェアしたり、診断系のアプリを利用するのはやめた方が良いでしょう。
まず「感動したらシェア」系の話は、ある程度、情報が集まったら突然「感動話」が怪しい「情報商材の広告」になってしまいます。そうなると、Facebookであなたとつながっている友達からは、あなたが怪しい「情報商材」をすすめているように見えてしまいます。あなた自身が怪しい情報商材の広告塔になってしまわないように「感動したらシェア」「○○したらシェア」といった物については、できるだけシェアしない方が良いでしょう。
また、よくわからない「○○診断系」のアプリの場合、それを利用すると自分の個人情報(メールアドレス等)などを抜かれてしまう可能性や、自分の代わりにFacebookに投稿されてしまう可能性もあります。面白いそうだからといって、「診断系ツール」などよくわからないFacebookアプリを入れるべきではありません。
[関連リンク]
・超危険!Facebookの感動話に「いいね」をしてはいけない理由 | マイナビニュース
・Facebook 初心者さん向け。なぜスパムアプリが恐ろしいか | Social Magician Makoto Sakata
《よくわからない友達申請は承諾してはいけない》
これは色々と言われているので、最近は皆さん気をつけていると思いますが「よくわからない友達」申請は、拒否すべきです。詳細は下記の「関連リンク」を確認していただきたいのですが、Facebookではアカウントをロックされた場合「信頼できる友達3人」にセキュリティコードを取得してもらい、それらのユーザが登録することでパスワードをリセットできる機能があります。この機能を悪用してアカウントを乗っ取るというものです。
このような「ダミーアカウント」は、きれいな女性の顔写真を入れたアカウントや、あなたの友達の名前を装った物、名前の名字をあなたのと同じの物にして家族や親戚を語ったものがあります。
このような「ダミーアカウント」からの友達申請を防ぐためには、自分の「友達リスト」の公開範囲をしぼる、友達申請は「友達の友達のみ」にする、といったような方法がある程度有効です。
[関連リンク]
・友達3人承認でFacebook乗っ取り…架空アカウント注意 : サイバー護身術 : セキュリティー : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・Facebookの友達申請、承認は慎重に なりすまし横行にIPAが注意呼び掛け、アカウント乗っ取りのおそれも – ITmedia ニュース
というわけで、色々と書いてきましたが、もっと詳しい事を知りたい方は「今すぐ使えるかんたん文庫 Facebookいいね! が増える快適ワザ」をどうぞよろしくお願いいたします。
今すぐ使えるかんたん文庫 Facebookいいね! が増える快適ワザ 横田 真俊 技術評論社 2014-02-01by G-Tools |