横田です。基本的に騙されやすい人間です。特に人間に騙されます。
それはともかく、FacebookやTwitterを見ていると2〜3年に1度ぐらいの割合で、出回るデマがあります。1度でも見たことがある人は「ああ、またか」という感じでスルーするのですが、TwitterやFacebookをはじめたばかりの人は、ついつい騙されて「いいね!」したり「シェア」させていただいたり、RTしてしまうと思います。
というわけで、今回は2〜3年によく出回るデマと、TwitterやFacebookで出回るデマに騙されないための基本的な心構えを書いてみたいと思います。
《2〜3年に1度ぐらい出回るデマのまとめ》
《「3.11震災時に母から娘に送ったLINE」》
2011年に発生した「3.11大震災」「東日本大震災」の時に、母から娘にLINEのメッセージを送ったが、そのメッセージが「既読」になることはなかったという話です。
感動系の話ですが、LINEがリリースしたのは2011年6月なので、大震災の時にはリリースされておりません。そのため、これはデマということが確定となっています。このデマを拡散したツイートは今でも削除される事なく残っておりますので、騙されてしまう人もいるかもしれません。
[関連リンク]
・「これは東北震災の時の親子のLINE…」で始まるそのツイートは『デマ』です。 – NAVER まとめ
・震災時に母から娘に送ったLINEが既読になることはなかったと話題→LINEリリース前でデマ確定 — ガジェット通信
《「バック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれている”未来”は今日ではない」》
比較的よく出てくるデマです。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で、主人公のマーティとドクが現代(映画公開時の1985年)から未来に行くというシーンがあるのですが、その未来が「今日」だったというもの。デマでは画像加工ソフトを利用して映画のシーンを「今日の日付」に「修正」して、TwitterやFacebookに流しているようです。
ちなみに実際のこのシーンの日付は「2015年10月21日」とのことです
[関連リンク]
・バック・トゥ・ザ・フューチャーのデマが出回る(2年ぶり3度目) – Hagex-day info
・バック・トゥ・ザ・フューチャーのデマが出回る(半年ぶり4度目) – Hagex-day info
・バック・トゥ・ザ・フューチャーのデマが出回る(1年ぶり5&6度目) – Hagex-day info
《「金持ちと結婚したいの女へのJ.P.モルガン社長の返答」》
25歳の自称「見た目も可愛くてスタイルも良い」女性が大手証券会社 社長あてに「年収50万ドルの男と結婚するにはどうしたらいいの?」というメールを出して、その社長から『「美しさ」は年々劣化するが、自分の年収は変わらない。ビジネス的な視点からいうとそれは得策ではない」といった内容のメールが返信されるというもの。
話的には面白いですが、こちらのブログによると、元々はコミュニティサイトでの投稿を改変したものだそうです。
[関連リンク]
・「金持ちと結婚したいの女へのJ.P.モルガン社長の返答」は改変コピペ – Hagex-day info
《その他》
比較的有名な物を取り上げましたが、その他には色々とあるようです。震災後、TwitterやFacebookの普及に伴ってソーシャルメディアがデマの拡散を助けているようですね…
・★ベトナムが、韓国から「最貧国」呼ばわりされて…←創作話です。|☆杉野洋明 極東亜細亜研究所〜韓国系企業の元社員が語る韓国
・全文表示 | 米ハーバード大図書館朝4時 猛勉学生たちで満席は本当か : J-CASTニュース
・TwitterやFacebookで繰り返し拡散される定番デマをまとめてみた – NAVER まとめ
・どんな1年だった?12のデマで振り返る2012年 – NAVER まとめ
《まとめとデマに騙されないようにするための心構え》
色々とデマを見てきましたが、どのデマも良くできた「いかにもありそうな話」のため、騙されてしまうのでしょう。ただ、多少の心構えで「デマ」を拡散しないようにすることもできます。今回の「まとめ」の代わりに、そのような「心構え」を列挙しておきます。
《(1)画像検索を利用する》
TwitterやFacebookのデマは画像を利用した物があります。その画像はネットにある画像をそのまま利用したり、一部を加工してデマとして流されます。FacebookやTwitterからまわってきた画像がデマ画像の可能性があれば、その画像を検索してみましょう。
ブラウザがChromeの人は、画像にマウスをあわせて「右クリック」をすると「この画像をGoogleで検索」という項目が表示されます。これをクリックすると、Googleがその画像を検索してくれます。もし、過去にそのような画像があったり、似たような画像があれば、その画像はデマ画像である可能性が高いです。
[関連リンク]
・デマを広める前に右クリックで「この画像を検索」。ツイッターでのリツイートは特に注意! – ちほちゅう
・デマがあふれるネットだから、画像の右クリックで画像検索とExifデータをチェックしよう! – 最終防衛ライン3
《(2)「シェア」や「リツイート」を促す投稿や怪しむ》
「これに感動したらシェア」「この話に感動したらリツイート」といったように、Facebookであれば「シェア」、Twitterであれば「リツイート」を促すメッセージがあれば、まず疑った方が良いです。
《(3)アプリ認証を促すものは、基本的に避ける》
Facebookに多いのですが「この話の続きが読みたければ、アプリを入れろ」という物も避けた方が良いです。無害なアプリを装って、どんな情報を抜かれるかわかったものではありません。
というわけでナウなヤングは騙されないように、今まで出たデマを覚えておきましょう。
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