オンラインストレージを超えてプラットフォームとなりつつあるDropbox

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Dropbox以外にもオンラインストレージサービスは様々な種類がありますが、この手のオンラインサービスで一番人気は「Dropbox」でしょう。最近では日本語にも翻訳され英語アレルギーがあった方でも簡単に利用できるようになっており、ますます利用者を増やしています。

このDropbox。他のオンラインストレージと比べて、これだけ人気があるのはどうしてでしょうか? たしかに、他のサービス(SugarSyncやZumoDrive)に比べて国内でも早く普及しましたが、オンラインストレージ単体としての機能は、他のサービスよりも優れているわけではありません。例えば、ファイルの保存容量はDropboxは無料サービスでは2GBですが、 SugarSyncは5GBまで保存できます。またSugarSyncは、当初から同期するフォルダを指定できましたが、Dropboxはしばらくそのような機能は実装されていませんでした。

このように見てみるとDropboxは、他のオンラインストレージよりも機能的にはけっして機能が優れているというわけではありません。それでは、何が他のオンラインストレージより優れているのでしょうか? それはDropbox自体が一種のプラットフォームになっているということがあると思います。

どいういう事かと言えば、これはiPhoneやiPad、AndroidでDropboxに対応したアプリが登場しており、Dropboxで保存したデータをその対応アプリが呼び出せるという事があります。例えば、iPad/iPhoneでは「GoodReader」や「i文庫」といったドキュメントリーダーを使われている方が多いと思いますが、これらのドキュメントリーダーでは、ローカルに保存したデータだけでなくDropboxに保存したデータを呼び出すことができます。つまり他のアプリケーションからDropboxのデータを呼び出すことができるようになっているということです。

今後、データ保管としてDropboxを選択すれば、自分のパソコンだけでなく、スマートフォン/タブレットのアプリでも利用できるようになっています。このようなアプリケーションが増えればDropboxは、単に「データ保管」に使うストレージというよりも、データを利用するためのプラットフォームとして利用されるようになると思います。

現在のところ、スマートフォンやタブレットは、iOSやAndroidといったOS部分が注目を集めていますが、Dropboxのようなデータ保管のプラットフォームになりつつあるアプリケーションにも注目しておいた方が良いかもしれません。

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このエントリは2011年5月7日に書いた物を転載したものです。