横田です。今年も『このコンピュータ書がすごい! 2015年』に参加してきました。去年の「このコンピューター書がすごい2014年。」でも会場は一杯でしたが、今年も会場は満員でした。
この「このコンピューター書がすごい」は、その年に売れた「コンピュータ書」を紹介していくもの。今回も高橋メソッドでお馴染みの高橋さんが、その月に売れたコンピュータ書と(ランク外ではありますが)それに関連するコンピュータ書を紹介するイベントになっていました。
会場では、月ごとに「売れたコンピュータ書」を紹介したのですが、今回のエントリは会場内で発表された「年間の総合ランキング」を中心に解説していきたいと思います。
- 《2014年度 売れたコンピュータ書 ベスト10》
- 《10位 WordPressの教科書》
- 《9位 なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術》
- 《8位 インフラデザインパターン ~安定稼動に導く127の設計方式 (WEB+DB PRESS plus)》
- 《7位 改訂4版 図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説》
- 《6位 ドラッカーさんに教わったIT技術者が変わる50の習慣》
- 《5位 アンダースタンディング コンピュテーション?単純な機械から不可能なプログラムまで》
- 《4位 GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)》
- 《3位 マスタリングTCP/IP 入門編 第5版》
- 《2位 インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門》
- 《1位 リーダブルコード 》
- 《まとめ》
《2014年度 売れたコンピュータ書 ベスト10》
《10位 WordPressの教科書》
本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書 プライム・ストラテジー株式会社 ソフトバンククリエイティブ 2012-03-30by G-Tools |
去年に引き続きWordPressの教科書がランクイン。WordPress関連の定番本となっているようです。結構厚い本ですが、Kindle版も用意されています。紙より電子本の方が良い人は、そちらをどうぞ。
[関連リンク]
・『WordPressの教科書』 | プライム・ストラテジー株式会社
《9位 なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術》
なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術 細川 義洋 日本実業出版社 2013-09-27by G-Tools |
なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術は、2013年度の本でありながらランクイン。著者の細川 義洋さんは、東京地方裁判所でIT調停委員を勤めていらっしやるとのことで、本書でも実際の訴訟やトラブル案件を参考にストーリー仕立てで解説されています。ちなみに本書もKindle版があります。
[関連リンク]
・【書評】なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術 – GoTheDistance
・【書評】『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』(細川義洋・著): やまもといちろうBLOG(ブログ)
《8位 インフラデザインパターン ~安定稼動に導く127の設計方式 (WEB+DB PRESS plus)》
インフラデザインパターン ~安定稼動に導く127の設計方式 (WEB+DB PRESS plus) 株式会社NTTデータ 杉原 健郎 吉田 一幸 岩崎 賢治 三浦 広志 吉田 佐智男 技術評論社 2014-02-07by G-Tools |
[関連リンク]
・dsp74118の補完庫: インフラデザインパターンを読んだので突っ込みを入れておく
・[書評] インフラデザインパターン 安定稼働に導く127の設計方式 | tama’s memo
《7位 改訂4版 図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説》
改訂4版 図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説 きたみ りゅうじ 技術評論社 2014-02-22by G-Tools |
きたみ りゅうじ氏による、ネットワーク用語をイラストで解説した定番本。これからIT業界に進む方にちょうど良いと思います。
[関連リンク]
・キタ印工房
・【レビュー】BOOK REVIEW – 中学生でも理解できる!? ネットワーク用語解説の決定版 | マイナビニュース
《6位 ドラッカーさんに教わったIT技術者が変わる50の習慣》
ドラッカーさんに教わったIT技術者が変わる50の習慣 恒川 裕康 秀和システム 2013-12by G-Tools |
ドラッカーさんに教わったIT技術者が変わる50の習慣は、ドラッカーの著作に書かれている事をIT技術者に当てはめて解説をしている本です。経営に関心のある方には良いのではないでしょうか?
[関連リンク]
・OSS技術者育成日記
《5位 アンダースタンディング コンピュテーション?単純な機械から不可能なプログラムまで》
アンダースタンディング コンピュテーション?単純な機械から不可能なプログラムまで Tom Stuart 笹田 耕一(監訳) オライリージャパン 2014-09-18by G-Tools |
アンダースタンディング コンピュテーション 単純な機械から不可能なプログラムまでは、計算理論をRubyで紹介する本となっています。高橋さんによるとRubyKaigiの時に販売され好評だったとのことです。
[関連リンク]
・O’Reilly Japan – アンダースタンディング コンピュテーション
・Rubyist Magazine – 書籍紹介『アンダースタンディング コンピュテーション??単純な機械から不可能なプログラムまで』
・Ruby嫌いがアンダースタンディングコンピュテーションを読んで – ぐるぐる〜
・文系プログラマでもコンピュテーションをアンダースタンディングできた!!1 – 書評『アンダースタンディング コンピュテーション』 – delirious thoughts
・2015-01-06 – 『このコンピュータ書がすごい! 2015年版』最新情報 – compbookグループ
《4位 GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)》
GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus) 大塚 弘記 技術評論社 2014-03-20by G-Tools |
4位はGitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)。名前の通りGitHubの本です。ちなみに、本書の感想はPull Requestで送ることができるということです。既に300程度の感想が送られているとのことです。
[関連リンク]
・GitHub実践入門 : はじめての Pull Request 特設サイト
・サポートページ:GitHub実践入門──Pull Requestによる開発の変革:|技術評論社
・2015-01-06 – 『このコンピュータ書がすごい! 2015年版』最新情報 – compbookグループ
《3位 マスタリングTCP/IP 入門編 第5版》
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版 竹下 隆史 村山 公保 荒井 透 苅田 幸雄 オーム社 2012-02-25by G-Tools |
3位はお馴染みの「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」ちなみに、こちらもKindle版が販売されています。
[関連リンク]
・『マスタリングTCP/IP 入門編 第5版』出来!(と改訂のポイント) – オーム社開発部
・2015-01-08 – 『このコンピュータ書がすごい! 2015年版』最新情報 – compbookグループ
《2位 インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門》
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 みやた ひろし SBクリエイティブ 2013-12-27by G-Tools |
2位はインフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門。その名前の通りインフラの設計についての本です。どちらかというとクラウドの設計というよりは、オンプレの設計が中心になっています。大きい本ですが、こちらもKindle版も用意されています。
[関連リンク]
・『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門』読了 – そのねこが学ぶとき
・2015-01-09 – 『このコンピュータ書がすごい! 2015年版』最新情報 – compbookグループ
《1位 リーダブルコード 》
リーダブルコード ?より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) Dustin Boswell Trevor Foucher 須藤 功平 オライリージャパン 2012-06-23by G-Tools |
1位は3年連続「リーダブルコード 」。3万部売れた、とのことです。(すみません当初Kindle版もあると書いていましたが、なかったようです。申し訳ありません…)
[関連リンク]
・2015-01-10 – 『このコンピュータ書がすごい! 2015年版』最新情報 – compbookグループ
・リーダブルコードに共感出来ない人とは一緒にコーディングしたくない – ぼっち勉強会
《まとめ》
というわけで、ベスト10を見てきましたが、今年も「リーダブルコード」が1位でした。傾向を見ていると、コンピュータ書は新しい本というよりかは、定番本がコンスタントに売れているような気がしていますね… 私も来年にはここにランクインされるような本を書いてみたい物です…
[関連リンク]
・このコンピューター書がすごい2014年。ベスト10発表!