若い人に読んでもらいたい、コンピュータ産業の歴史が解る本。 – shi3zの日記
日本人の、日本人による、日本人のためのコンピュータ産業史 – 雑種路線でいこう
のようにコンピューター産業の歴史を解説する本の紹介が流行っていたので、私もインターネット関連の歴史(必ずしもコンピューターの歴史では無い) が書かれた本を何冊か紹介したいと思います。
《インターネットの歴史》
インターネットの思想史 | |
喜多 千草
青土社 2003-02 おすすめ平均 |
ジョゼフ・C・R・リックライダーを中心にARPAネット誕生を書いた本。インターネットの歴史を語る上では外せないだろう。
電網創世記?インターネットにかけた男たちの軌跡 | |
滝田 誠一郎
実業之日本社 2002-11 おすすめ平均 |
日本のインターネットがどのように生まれかが書かれている。ARPAネット関連の本は非常に多いが、日本のインターネットの生い立ちに書かれた本は少ないので、この本き貴重だ。
インターネットを創った人たち | |
脇 英世
青土社 2003-12-19 おすすめ平均 |
こちらはARPAネットからブラウザ戦争までのインターネットの流れが書かれている。幅広くインターネットの歴史を読む上では良い本。
コンピュータ地球網 (NHKスペシャル 新・電子立国) | |
相田 洋 矢吹 寿秀
日本放送出版協会 1997-03 おすすめ平均 |
NHKで放送された番組の書籍版。当時の最先端Netscapeまで解説している。
《ネットで生まれたもの》
それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス) | |
リーナス トーバルズ デビッド ダイヤモンド 風見 潤
小学館プロダクション 2001-05-10 おすすめ平均 |
あのリーナス トーバルズ の自伝。
シンプリー・パーム?理想のPDAを目指して | |
アンドレア バター デビッド ポーグ Andrea Butter
ソフトバンククリエイティブ 2002-10 おすすめ平均 |
現在ではすっかり姿を消しているが、かつてPDAという物があった。このPalmは当時は爆発的に売れたPDAである。私も3台ほど(正確にはバイザー1台とCLIE 2台)使ったが、現在の某スマートフォンのように動作が重くなく、非常にキビキビとした動きをした物だった。この本には、そのPalmがどのようにして作られていたかが書かれている。
《アップル》
→私が学生だったころ、アップルという企業は瀕死の状態だった。ところが今やiPod等のヒット作を生む企業に変身した。では、iPod以前のappleはどのような企業だったのだろう。
それは以下の3冊を読めばわかると思う。
スティーブ・ジョブズの再臨?世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活 | |
アラン デウッチマン Alan Deutschman 大谷 和利
毎日コミュニケーションズ 2001-02 おすすめ平均 |
アップル〈上〉?世界を変えた天才たちの20年 | |
ジム カールトン Jim Carlton 山崎 理仁
早川書房 1998-09 おすすめ平均 |
アップル〈下〉?世界を変えた天才たちの20年 | |
ジム カールトン Jim Carlton 山崎 理仁
早川書房 1998-09 |
《ネットバブル》
ナップスター狂騒曲 | |
ジョセフ・メン 合原 弘子|ガリレオ翻訳チーム
ソフトバンククリエイティブ 2003-09-27 おすすめ平均 |
ネットバブルの象徴でもあり、その後のP2P革命を引き起こしたソフト「Napster」について書かれた本。とにかく読んでくれ。抜群に面白い。
AOL+タイムワーナー 史上最大の合併 | |
ニナ・ムンク 竹熊 誠
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2006-01-15 おすすめ平均 |
AOLとタイムワーナーはなぜ合併し、そしてその中にはどのようなドラマが起きていたか、それをまとめている。このような合併劇は今後のネット業界には必ず出てくるだろうが、それを先取りする上でも読んでおいた方が良いだろう。
夢があるなら追いかけろ?世界を相手に勝負した起業家の成功と失敗 (ヴィレッジブックス) | |
エルンスト マルムステン Ernst Malmsten 鈴木 彩織
ソニーマガジンズ 2003-04 おすすめ平均 |
ポジティブなタイトルとは裏腹に、あるネットベンチャーの失敗について書かれた本。この当時のネットバブルがどのようなものだったかについて、非常に参考になる。