2010年、私が読んだ中で印象に残った3冊

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これは2010年12月に書いたブログエントリです。

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今年も振り返ってみると、ズイブンと本を買いましたが、生来の怠け癖なのか、今年もあまり読書ができませんでした。私がつけているメディアマーカーによると、今年は54冊しか本を読んでいなかったようです…

備忘録を兼ねて、今年読んだ本で印象に残った物をご紹介したいと思います。

4480065768 電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)
歌田 明弘
筑摩書房 2010-10-07

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今年は電子書籍元年だったとのことですが、電子書籍を論じる人の中には「電子書籍にすればバラの色の未来が待っている」といった「電子書籍 善玉」説と、電子書籍によって「日本の書籍文化が終る」といった悪玉説の真っ二つに割れていたような気がしました。

この本の著者の歌田先生は、以前にもあった「電子書籍ブーム」から「電子書籍」を取材されていた方で、電子書籍の現状と日米の比較を冷静にされています。電子書籍ビジネスを冷静に見たい方にはこの本はおすすめです。

448409116X 「オバマ」のつくり方 怪物・ソーシャルメディアが世界を変える
ラハフ・ハーフーシュ 杉浦茂樹
阪急コミュニケーションズ 2009-12-16

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今年は「ソーシャルメディア」の年でもありました。TwitterやFacebookなどの海外製のソーシャルメディアや、日本でもモバイル系のソーシャルメディアも盛り上がって来ています。これをビジネスに利用する人達も出てきていますが、なぜソーシャルメディアを使うのか「目的」が曖昧な所もまだまだ多いように思えます。

この「オバマの作り方」は、オバマ陣営がいかにして、どのようにしてソーシャルメディアを利用したかについて書かれています。彼らの目的はズバリ「献金」。曖昧な人気取りではなく、ソーシャルメディアを使って「献金」を集めたかを詳細に記録しています。これからソーシャルメディアを使って何かビジネスをやりたいと思われているかたには非常に参考になると思います。

4334035779 街場のメディア論 (光文社新書)
内田 樹
光文社 2010-08-17

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ご存じ、内田樹先生。ご自身でもバブルと仰っていたとおり、今年もかなりの数本が出版されました。私も例によって何冊か内田樹先生の本を購入しましたが、この本がダントツに面白かったです。「メディアとは何か?」「なぜ従来メディアが不信がられているのか?」「マスメディアの終わりとミドルメディア」といった事が、鋭い切れ味で書かれています。本書がどのような本かは「内田 樹 「腐ったマスメディアの方程式」 君たちは自滅していくだろう」を読めばわかりやすいと思います。

という理由で、私が今年読んだ、印象に残ったのは以上の3冊です。こうやって振り返ると、私が今年一番関心を持ったのは、新旧のメディア媒体だったんですね… なんとなくこういう「棚卸し」をすると、自分の関心分野がわかって面白いです。