横田です。今年も「このコンピュータ書がすごい!」が開催されたので、行って参りました。
今年も「高橋メソッド」でお馴染みの高橋 征義さんと、コンピュータ書の仕掛け人である各出版社の編集者の方が、2016年に売れたコンピュータ書について座談会形式で話すものです。私は2016年、2015年、2014年と4年連続で参加いたしましたが、今年も数多くの人が参加していました。
というわけで、今回も「ジュンク堂で販売部数が多かったコンピュータ書の年間ランキングが発表されていたので、例年通りベスト10をこちらのエントリでご紹介したいと思います。
ちなみに、例年ですと、高橋さんがジュンク堂書店で「月ごとにランキングに入ったコンピューター書」や「その月に発売されたコンピューター書」を紹介し、本によっては編集者の方がコメントをするような形になっております。(そして、例年時間が足りなくなります(笑))。
しかし、今回は例年とは違い、まずは「2016年のコンピュータ書の傾向」の振り返りがありました。私は「なるほど。いつも時間が無くなるので今回から“その年の傾向”を発表して、そこから2016年のベスト20を発表するのか」と思っていたのですが「その年の傾向」でかなり時間を使ってから、さらに「月ごとにランキングに入ったコンピューター書」や「その月に発売されたコンピューター書」を紹介し、メインコンテンツであろう「総合ランキング」にはほとんど触れないという男らしい進め方になっておりました。
(1/15 12:18分 追記)
高橋さんによると「ランキング」はトークセッションのメインではないとのことでした。4回も参加しているのに、趣旨を理解していなくて、もうしわけないです…
@Wslash ランキングはトークセッションのメインじゃないですよ! というか、そっちは2015年以前の本も含んでるし、それをメインとしてる池袋ジュンク6階の特設棚の方で、イベントは2016年の新刊にフォーカスしていたのでした
— masayoshi takahashi (@takahashim) 2017年1月15日
それはともかく、今年のランキングに掲載された本を紹介したいと思います。
《10位 マスタリングTCP/IP 入門編》
定番の「マスタリングTCP/IP 入門編」が10位。去年はベスト10に入っていませんでしたが今年はランクインいたしました。
[関連リンク]
・『マスタリングTCP/IP 入門編 第5版』出来!(と改訂のポイント) – オーム社書籍編集局
《9位 いちばんやさしいWordPressの教本 人気講師が教える本格Webサイトの作り方 第2版 WordPress 4.x対応》
メガネさんこと大串さんや星野さんなどWordPress界隈の有名人が書いているWordPress本。 WordPress本も定期的にランクインしますね。
《8位 入門 Python 3 》
今年はPythonの本がたくさん発行されたとのことですが、ベスト10にもPythonの本が入ってきております。この本のようにPythonの入門書や機械学習系と結びついて書かれた本も多いとのことです。
[関連リンク]
O’Reilly Japan – 入門 Python 3
《7位 暗号技術入門 第3版》
去年に引き続き、結城 浩 先生の暗号技術入門 第3版がランクイン。
[関連リンク]
・『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』
《イラストで学ぶ ディープラーニング》
2016年はAI、機械学習、ディープラーニングが流行りましたが、これもその中の1冊ですね。今年もこれらの本がどんどん出版されるのでしょうか?
[関連リンク]
・イラストで学ぶ ディープラーニング | 書籍情報 | 株式会社 講談社サイエンティフィク
《5位 リーダブルコード》
毎年ベスト5にランクインしている「リーダブルコード」が今年もベスト5入り。毎年、このランキングではベスト5に入っていますが、「【2016年総まとめ】優秀なエンジニアが選ぶ、影響を受けた本ベスト56冊」でも「リーダブルコード」が1位になっています。今年も売れるのでしょうね…
[関連リンク]
・O’Reilly Japan – リーダブルコード
《4位 ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装》
今年のテクノロジ関連のブログで話題となった「ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」がベスト4に。去年もベスト10にAI、機械学習が入っておりましたが、だんだんと普通のエンジニアでも利用できるようになる本が出てきました。
ちなみに「このコンピュータ書がすごい」のランキングは「1年間の売り上げ部数」でカウントされます。そのため定番本が売れる「コンピューター書」のランキングは「今年発行された本」よりも「数年前に発行された定番本」がランクインされる傾向が強くなっています。ところが本書は9月に発行された本にも関わらずランクインしており「この手の本」としてはかなり売れているとのことです。
[関連リンク]
・O’Reilly Japan – ゼロから作るDeep Learning
《3位 スッキリわかるJava入門 第2版》
こちらも定番の「スッキリわかるJava入門 第2版」が3位。去年も3位でしたし定番になりつつありますね。
[関連リンク]
・スッキリわかるJava入門 第2版 – インプレスブックス
《2位 たった1日で即戦力になるExcelの教科書》
去年1位だった「たった1日で即戦力になるExcelの教科書 」が2位。本屋に行くと「エクセル本」が山のように売っていますが、それらの本の草分け的な存在ですね。内容はショートカット集とよく利用する関数の紹介なのですが、エクセルに慣れていない人には非常に勉強になると思います。
[関連リンク]
・たった1日で即戦力になるExcelの教科書:書籍案内|技術評論社
・エクセル方眼紙がなくならない理由は、最初に触るのが「エクセル方眼紙」だから – P2P today ダブルスラッシュ
《1位 人工知能は人間を超えるか 》
去年2位だった「人工知能は人間を超えるか 」が1位に。この本はKindleでよくセール品の対象となっているので、なんとなくKindleで買ってしまう人が多い印象があったのですが、紙の本でも2015年に引き続き売れているようです。
というわけで、ベスト10の紹介でした。2016年の傾向等については、また別の記事でご紹介したいと思います。
なお、11位以降はご覧の通りです。
[関連リンク]
・honto店舗情報 – 満員御礼【19:30開演】新春座談会 このコンピュータ書がすごい! 2017年版??2016年に出たコンピュータ書ならこれを読め!??
・『このコンピュータ書がすごい! 2017年版』最新情報 – compbookグループ
・このコンピューター書がすごい2016年。ベスト10発表! – P2P today ダブルスラッシュ
・このコンピューター書がすごい2015年。ベスト10発表! 1位は3年連続の「あの本」 – P2P today ダブルスラッシュ